私の父は小学校の頃、他界しました。

まだこれからお金が必要な幼い兄と私を抱えて母は途方にくれたことと思います。

そんな母に父方の祖父母は遺産分けを要求したのです。

もちろん、祖父母には遺産相続の権利はありません。しかし、

「長男が死んで老後が不安なんだ。いくらか分けないと。」

と、親戚から入れ替わり立ち代り言われ続け、母は父の生命保険を全額祖父母に渡しました。

生前の父の蓄えと、母の頑張りのおかげで私達兄弟は何不自由なく育ちましたが、母はその時の仕打ちを未だに恨んでます。

「騒ぎをおこしたら死んだ夫が悲しむから、生命保険を全額渡した。けれど、一度は嫁に入って父母と慕った人達からまさかお金を要求されるなんて思わなかった」

との、辛い胸の内を私は成人してから初めて聞きました。

 月日は流れ、祖父が昨年他界。法定相続人である私と兄の元に届いたのは相続手続きの為の書類と、謝礼の二万円のみでした。

あれだけ母を責めたくせに私達には二万円で相続を放棄しろとのことです。

あまりにも人を馬鹿にしています。

正当な権利を主張しようとしましたが、お金のことで揉めると母が悲しむのでやめました。

けれど今でも思い出したらムカムカします。

カテゴリー: 未分類